車いすで沖縄観光しました。
バリアフリー観光、いろいろなところで進んできています。
車いすで旅することによって、違う視点で旅を感じることが出来ます。
そんな観点から見た沖縄観光をリポートします。
1 ひめゆりの塔とひめゆり平和祈念館
ひめゆり平和祈念資料館は30周年を迎えました。
ひめゆり平和祈念資料館はひめゆりの塔の先にありました。
父と母は、一度沖縄を旅行したことがあります。
ひめゆりの塔を訪れた時には
こんなにきれいな平和記念資料館はなかったそうです。
2004年4月全面的な展示改装を行って
きれいなひめゆり平和祈念資料館になったそうです。
終戦の翌年(1946年)の1月、米軍の命令により
旧真和志村(現在の那覇市真和志地区)の人々が
糸満市米須に移動させられてきました。
当時の真和志村の村長はひめゆり学徒の遺族でもあった金城和信氏でした。
真和志村民らは金城氏の呼びかけで遺骨の収集を始め、
それらの遺骨を納骨するために2月に「魂魄の塔」を建立しました。
戦後初の慰霊の塔でした。
同年4月5日、真和志村民らは、沖縄戦末期米軍のガス弾攻撃を受け、
多くのひめゆり学徒や陸軍病院関係者が亡くなった伊原第三外科壕の上にも
「ひめゆりの塔」を建立。
建立から2日後の4月7日に第1回慰霊祭がとり行われ、
学徒隊の引率教師だった仲宗根政善先生が
「いはまくら かたくもあらむ やすらかに ねむれとぞいのる まなびのともは」
のうたを霊前に捧げました。
9日には摩文仁に男子学徒を祀る「健児の塔」も建立し、
魂魄の塔・ひめゆりの塔・健児の塔と合わせて
平和を希求する3つの慰霊の塔としました。
ひめゆりの塔の前には伊原第三外科壕跡がありました。
ひめゆりの塔とかいろいろ知らなかった事を学ぶことが出来ました。
車いすでもスイスイと館内も移動できます。
車いす用のトイレも完備されていました。
構内に大きなガジュマルの木がありました。
このガジュマルの木には、妖精キムジナーが棲んでいるのでしょうね。
ひめゆり平和祈念館 大人310円/人 身障者と介助者1名無料
TEL 098-997-2100
住所:〒901-0344 沖縄県糸満市字伊原671-1
2 琉球ガラス村
琉球ガラス村に行きました。
数多くの琉球ガラス・シーサー・小物・お土産などが売っていました。
奥には工房がありました。
ここでは、琉球ガラスの体験ができます。(要予約です)
吹きガラス作り・アクセサリー作り・フォトフレーム作り・
ジェルキャンドル・色付けなどがあるみたいです。
お店を抜けた工房の向かいには、
アウトレットの琉球ガラスが売っていました。
帰ってから知ったのですが、一番最初のお店は、福地商店で、
メインのお店と琉球ガラス美術館と
相田みつを言葉の森も奥の方にあったみたいです。
残念!!!
もっと予習をしていけばよかったです。
でも、お気に入りの琉球ガラスグラスとぐい飲みとシーサーに出会えたから
良しとしましょう。
ここでは、JALの機内でもらった冊子
「ちゅらナビ JAL沖縄オリジナルクーポンブック」で
3,000円以上購入でちょこっとプレゼントがありました。
でも、ホテルに帰って気づいたこと・・・
(ルフト・トラベルレンタカーの待合室で貰っていた冊子
「琉球ガラス村」の中に売店10%OFF件が入っていたのでした。
皆さん行く前にはきちんと館内の事、
割引クーポンなどチェックしましょうね。
車椅子用のトイレは完備、移動も大丈夫でした。
琉球ガラス村 無料
TEL 098-997-4784
住所:沖縄県糸満市福地169
3 首里城
首里城の駐車場は、車いすである事を伝えると、
一番近いところに駐車させてくれました。
地下1Fでした。
そこから車いす専用エレベーターに乗って1階に行くと、
首里杜館(スイムイカン)から外に出て、首里城を目指します。
15:30になっていましたので、あと30分で伝統芸能公演が始まるので、
少し急ぎ足の見学になってしまいました。
バリアフリーコースが設けられていて、車いすでも見学出来ました。
左手にお土産物屋さんを見ながらまっすぐ進みます。
本当は、お土産屋さんを右手に見ながら進むのが正解だったみたい・・・
(赤線はバリアフリーコースです)
グネグネ曲がったコースは、急な坂道のところなので、
車椅子を押すのに力が必要でした。
くねくねの道の次は、こんな感じのところを進みます。
供屋(ともや)・万国津梁の鐘(ばんこくしんりょうのかね)
チケット売り場を過ぎると、改札の場所-奉神門(ほうしんもん)でした。
奉神門をくぐると、首里城の正殿が目の前に現れました。
圧巻でした。
首里城の中を見学することが出来ました。
手前の右手から入場して、館内に入り、(靴は脱いで袋に入れて移動します。)
車椅子はそのまま入場出来ました。
いろいろなところをめぐって見学出来たんですが、
時間が迫っているので、急ぎ足で通り過ぎました。
いろいろなところで首里城の衣装を着けた案内の女性が居てくれていたので、
バリアフリーコースも迷うことなく進むことが出来ました。
唯一館内を写真に収めていました。
(車椅子を押すのを、館内は私がやったので、写真写せなかった・・・)
こんな首里城の中をつぶさに回ることが出来ます。
有料のところです。
時間があれば、沢山写真撮れたんだけどな。
琉球舞踊が世誇殿(よほこりでん)でPM4:00~始まるので、
急いだ。
でも、館内見学は一方通行なので、通ったところは
戻れなかったんだけどね。
演目の1番目の四ッ竹は、思っていた琉球舞踊な感じの舞踊でした。
首里城の伝統芸能公演は毎日3回
①11:00~
②14:00~
③16:00~
およそ30分行われます。
それを見ようと思われたら、必ずその1時間前には
首里城に来られる方がゆっくり見学できますよ。
私たちみたいに、30分前だと見学できません・・・
ご注意ください。
バリアフリーの見学大丈夫でした。
車いす用のトイレも完備です。
首里城 大人820円/人 身障者と介助者1名無料 駐車場960円(身障者0円)
TEL 098-886-2020
住所:〒903-0815 沖縄県那覇市首里金城町1-2
解説を聞きながら首里城をめぐるコースもあるみたいですよ。
車椅子じゃない人は、すごくよさそうでした。
- 1回目:9:00~
- 2回目:10:30~
- 3回目:13:00~
- 4回目:14:00~
- 5回目:15:00~
- 6回目:17:00~
- ※案内時間:約50分(有料区域内)
- ※定員15名
- ※待ち合わせ場所:南殿・番所入口(有料区域)
- ※案内のご予約受付は致しておりませんので、案内開始時間に合わせて待ち合わせ場所までお越し下さい。
- ※平成23年9月1日より、イヤホンマイクを利用してのガイドを開始しました!
首里城の歴史、文化、物語をスマホで楽しむ
無料のオーディオガイドアプリもあるのでダウンロードして
楽しめます。
上記の首里城のホームページでご利用案内-見学コースを開けてもらうと、
ダウンロードの分が出てきますよ。
4 美ら海水族館
美ら海水族館は海洋博公園の中にあります。
そこには、美ら海水族館の他、おきなわ郷土村、熱帯・亜熱帯都市緑化植物園、
海洋文化館、オキちゃん劇場・熱帯ドリームビーチなどいろいろな施設があります。
駐車場は9カ所もあり、美ら海水族館に近い駐車場は
北ゲート前駐車場と把握してたのですが、北ゲート前駐車場の表示が無く、
ナンバーでの表示でした。
立ち寄った駐車場の係りの方に車椅子ですと言う事を伝えると、
北ゲート前駐車場の方に連絡を取ってくれて、誘導のバイクの人が来てくれて、
ついて行きました。すると、7番駐車場でした。
地下1階の身障者用のスペースに置いて、身障者用エレベーターで1Fに行き、
美ら海水族館を目指します。
行った日は行く途中にすごい雨が降っていて大丈夫かなって思ってたんだけど、
着いた時には雨はやんでいました。
駐車場を出たらすぐに美ら海水族館だと思っていたのですが、
そこからかなり歩いて行ったので、雨が沢山降っていたら大変でした。
かなりと言っても、5分くらいでしたけどね。
美ら海水族館の入り口に着きました。
すごく沢山のお客さんでした。
春休みが終わって人も少ないかなと思ってこの日を選んだのに、
外人さんとかすごく沢山の人が訪れていてビックリでした。
水槽の前でもなかなか人が前に進まないので、見るのに結構大変でした。
ヒトデとナマコは触ることが出来ました。
サンゴの海があったり、熱帯魚の海があったり、大きな伊勢海老がいたり
オナガウツボが寝っ転がってたり
ヤシガニが大きかったり、水クラゲがきれいだったり
タツノオトシゴが居たり
日本の水族館の人気は、この美ら海水族館が1位だそうです。
来てみて、その意味が何となく分かりました。
順路通りに行くと一番最後に出てくる
「黒潮の水槽」で悠々と泳ぐジンベエザメとマンタと
キハダとマグロなどが泳ぐ様子は本当に圧巻でした。
最後には上が水槽になっててくぐることが出来るので、その時の写真です。
ものすごい迫力でした。
沖縄に旅行に来られた際には、必ず寄らなきゃならない観光地だと思いました。
車椅子でもスイスイで、水族館自体バリアフリーとなっていて
困ることはありませんでした。でもやっぱりエレベーターで移動するので
時間はかかりました。
時間がなく行ってないのですが、この水族館以外にも
ものすごく沢山の施設があって、
おきなわ郷土村、熱帯・亜熱帯都市緑化植物園、オキちゃん劇場、
イルカラグーン、ウミガメ館、マナティー館は、無料です。
海洋文化館は、大人(高校生以上)190円・子供無料
熱帯ドリームセンターは、大人(高校生以上)760円・子供無料です。
でも、美ら海水族館の入館券を持っていたら、半額になります。
美ら海水族館の入場券を安く手に入れる方法
沖縄にあるほとんどのコンビニエンスストアで美ら海水族館の入場券を
少し安く売っています。1,660円
私たちが利用したのは、美ら海水族館に行く途中にある
「道の駅 許田」です。大人1枚1,600円でした。
3枚購入したので、450円お安くなりました。
奥の方に進んでいくと、宝くじ売り場があります。
それを過ぎると、チケット売り場の入り口でした。
美ら海水族館 大人1,850円/人 身障者と介助者1名無料 駐車場無料
TEL 0980-48-3748
住所:〒905-0206沖縄県国頭郡本部町字石川424番地
5 オリオンハッピーパーク
オリオンハッピーパークに着くとこんな外観の建物が・・・
いやが上にも、期待に胸が膨らみます。
身障者用の駐車場は、この建物のすぐ隣にありました。
一般の駐車場は、道路を渡った向かいにありました。
建物の中に入ると、すごくいい色の
ビールの仕込み釜のオブジェが迎えてくれました。
昭和30年代の創業時に使われていたビールの仕込み釜だそうです。
銅製で、現在はステンレス製の仕込み釜になってます。
受付を終えたら、運転している人は、ハンドルキーパー用のバッチ、
後の人は、オリオンビール2杯か、ソフトドリンク1杯もしくは、
ノンアルコールビール1杯が選べます。
「あと10分後に見学が始まりますので、それまでおトイレを
済ませておいてください。30分はトイレに行く事が出来なくなりますので。
10分後に2Fに集合してください。」
と言う事で、きちんとトイレを済ませた後、2Fに行くと
オリオンビールの歴史と瓶缶のデザインの遍歴と
昔、売られていたお店のオブジェが目を楽しませてくれました。
時間が来て、順番に並んで、係員の後をついて行きます。
いろいろな説明をしてくれて、ホップの香りも嗅げます。
発酵&貯酒タンク。1つのタンクに190klのビールが入っています。
350mlの缶ビールを、1年365日毎日飲むと、1500年後に空っぽになる量だそう。
缶に詰められたビールが外には沢山ありました。
1分間に詰められる缶の本数に圧巻
こんな感じで詰められて行っています。
消費されるビールは、缶:瓶=9:1くらいだそうです。
すごくいい香りの漂うビール工場見学を経て
お楽しみのオリオンビール試飲の時間です。
1人1人にグラスに注いでくれます。
1人1おつまみ付き
係員さんが家族写真を撮ってくれました。
なんていうサービス。
みんハッピーな時でした。
一緒にまわる人たちの中に、オリオンビール大好き女子3人組が居て、
オリオンビールTシャツをみんな着てたのは、面白かった。
オリオンビールのいろいろグッズを試飲会場の隣の売店で買うことが出来ます。
工場見学も車椅子でもラクラク。
一度だけエレベーターを使うところがありましたが、
バリアフリーコースになっていました。
でもここはすごく人気なので、予約を必ず入れてください。
次々と観光客が訪れていて、日本人だけじゃなく、外国の方も
団体で来られていました。
団体のお客様で抑えられてる時間もあるそうです。
(見学35分、ギャラリー見学含む。試飲20分)
6 まとめ
一般的な沖縄観光地で車いすで旅をしてみて
特に不自由は感じませんでした。
まあ、健常者が普通にエスカレターを使って
すぐに目的地に着くことが出来るのに比べて、
エレベーターで移動をしなきゃならないから、
少し距離が長くなってしまうけど、
それでもバリアフリーの観光にずいぶん前から
力を入れてきているのが、今回初めて分かりました。
でも、もっともっと時間に余裕をもって観光したら
もっと深い観光が出来たのかもと思いました。
でも、家族の思い出がこうしてまた増えていくことは良いなって感じました。
バリアフリーの沖縄観光、大丈夫でしたよ。
沖縄の食堂編はこちら