クラフトバンドでバッグを作っても、
なんだか中身が見えて持ちにくいと思ったことはありませんか?
そんな悩みを解消いたします。
ファスナー付き内袋の作り方をご紹介します。
1 寸法の測り方
①花模様バッグ
四角いバッグです。
まず、上の周囲を図ります。
86cm
横は32cm
幅は10cm
高さは21cm
②透かし編みバッグ
これも、四角いバッグです。
上の周囲は、77cm
横は29cm
幅は10cm
高さは21cm
③シンプルステッチバッグ
上の周囲を図ります。
76cm
横は30cm
幅は7cm
高さは18cm
④ハートっぽいバッグ
上の周囲を図ります。
74cm
下の周囲も74cmでした。
横は26cm
幅は12cm
高さは21cm
なぜ何個もバッグのサイズを測るのかと思っているでしょう?
1つの型紙でいろいろなサイズのバッグの内袋が
出来るんじゃないかなと思ったのです。
ずぼらならではの考え方ですよね。
2 型紙を作る
何度も使えるように、固めの紙を使うと便利です。
私は、カレンダーの裏紙を使いました。
つるんとした表のカレンダー部分が透けない感じの紙です。
これだと、型紙を取って布に線を引く時でもその型紙に沿って
線を引くことが出来ます。
①花模様バッグ
周囲86㎝・高さ21㎝・横32㎝・幅10㎝
②透かし編みバッグ
周囲77㎝・高さ21㎝・横29㎝・幅10㎝
③シンプルステッチバッグ
周囲76㎝・高さ18㎝・横30㎝・幅7㎝
④ハートっぽいバッグ
周囲74㎝・高さ21㎝・横26㎝・幅12㎝
まず、バッグの周囲の長さ+4㎝と決めます。
短かすぎたらバッグの内側に貼れなくなります。
長すぎたら、余裕を持ってたるませて貼ることが出来るので、
比較的長めに余裕を持って型紙を作りましょう。
この型紙は、横がバッグの周囲の長さ+4㎝、
縦がバッグの高さ+2㎝
なので、
横 ①-90㎝ ②-81㎝ ③-80㎝ ④-78㎝
縦 ①-23㎝ ②-23㎝ ③-20㎝ ④-23㎝
この長さのところにそれぞれ線を引いていって、上と下に
それぞれその㎝を書いておきます。
こんなイメージです。
本当はバッグの中の内袋なので、中に入れるべきでしょうが、紙なので分かりづらくなるので
あえて外に巻きつけてます。
この型紙は、バッグの底の部分とファスナーを付ける上の部分を作る時のものです。
ここで考えなければならないのは、(バッグの横の長さ×2)+(幅の長さ×2)がバッグの周囲の長さにならなければならないので、
①-90㎝ ②-81㎝ ③-80㎝ ④-78㎝
にしなければなりません。
①横-33cm.幅-10cmを90cmにするには、
横-34cm.幅-11cm
②横-29cm.幅-10cmを81cmにするには、
横-29.5cm.幅-11cm
③横-30cm.幅-7cmを80cmにするには、
横-31.5cm.幅-8.5cm
④横-26cm.幅-12cmを783cmにするには、
横-26.5cm.幅-12.5cm
なので、
横 ①-34㎝ ②-29.5㎝ ③-31.5㎝ ④-26.5㎝
縦 ①-11㎝ ②-11㎝ ③-8.5㎝ ④-12.5㎝
この長さのところにそれぞれ線を引いていって、上と下に
それぞれその㎝を書いておきます。
内袋を付けるなら、やはりポケットを作らなきゃ。
と言う事で、
ポケットの型紙を作ります。
上の写真がポケットの型紙です。
なぜこんなに必要かと言うと、
ポケットは表も見えるし、裏側も見えるんです。
だから、裏表が表生地になるように作るので、
こんな感じの型紙になります。
縦が15cm.横が18cmにしました。
折りたたんで見ると、こんな感じになります。
型紙全部でこれだけです。
でも、必要な布は、一番下の大きなのを1枚
右上のポケットを1枚
左上の型紙で、バッグの下になる布1枚と
長さが短い方を半分にして
バッグの上になるファスナーを付ける布を4枚取る必要があります。
なぜ4枚かと言うと、ファスナーを開けた時に
裏を作っていなかったら、裏側がみえてしまうからです。
3 布の裁断
ここからは①花模様バッグの寸法で説明しています。
バッグをぐるりとする型紙は、
横 90㎝ 縦 23㎝ で折って①の型紙を作ります。
底の型紙は、横-34cm.幅-11cmで折ります。
まず、バッグのぐるりの生地を裁断します。
布に型紙を置く時に、縫い代分(約2cm)を残しておきます。
適当に裁断します。
型紙を置いたままにして、続きにチャコペンシルで型紙に沿って線を引きます。
チャコペンシルは、私は百均で売ってる自然と消えるチャコペンシルとか、水で消せるチャコペンシルを利用しています。
バッグの底になる部分の裁断をします。
同様にして、裁断した後、線を引いておきます。
バッグの上になる部分は、底になる部分の型紙の短い方を真ん中から折り曲げて、
それを型紙として使います。
それを使って同様に4枚裁断して、線を引きます。
ポケットの裁断も同様にして、
裁断して、線を引きます。
全ての裁断した布は、これだけになります。
全ての裁断が終わったら、アイロンをかけておきます。
ポケットは、中表で半分に折ってアイロンをかけます。
4 それぞれのパーツを縫い付ける
まず、ポケットから作ります。
輪になっている方から縫い始めて、
輪になってない方の三分の一くらいまで縫ったら返し縫いをして、糸を切っておきます。
反対側から三分の一のところから縫い始めて、輪になったところまで縫い終えます。
輪になってない方が真ん中へんの三分の一くらい縫えてない形になります。
手を入れると、こんな感じで開いています。
なるべく角になるところは特にギリギリのせんで
直線になるところもなるべくギリギリで、縫い代分を裁断します。
でも、縫ってないところは、なるべく多めに残すように裁断してください。
縫っていないところから生地をひっくり返します。
真ん中くらいまでひっくり返したのが、こんな感じになります。
ひっくり返し終えたところです。
角が立っていないので、私はゴム通しを使って角を立てています。
まだまだ使えるものはあると思います。
でも、あまり尖り過ぎているものは、
生地を痛めるので、気をつけてしてください。
1つ1つ角を立てていきます。
何故角のところをギリギリまで布を切ったかと言うと、
ギリギリまで切ることによって、角が綺麗に立つようになるからです。
4つとも綺麗に角が立ったら
綺麗にアイロンをかけます。
アイロンをかける時の注意点
ポケットの表になる方になるべく折り目を見せないように、
仕上がりを綺麗に出来るように考えてアイロンをかけて下さい。
次は、ポケットを付けるんですが、
どこにつけたらいいのかを図ります。
縫い目をバッグの側面の真ん中に持ってきたいので、
横-34cm.幅-11cm
取っているので、幅の半分の11cm÷2=5.5cm
のところに印を付けます。
上も下も印をつけておいて下さい。
そこから、34cmのところに印をつけます。
上も下も。
そこから11cmのところとそこから34cmのところにも印を付けて下さい。
上も下も。
それから、最初に付けた5.5cmのところの上と下に待ち針を打って、
それと34cmのところの上と下にも待ち針を打ちます。
待ち針を打ってる上の部分の2つを重ねて
下の部分も重ねて、中心を決めて、そこに待ち針を表に2つ上と下に打ちます。
あとの4つの待ち針は外します。
ポケットを半分に折って、その中心部分を決めて、表生地におきます。
その時注意してほしいのは、ポケットの下になるのは、
ひっくり返した時の穴の開いた面です。
輪になっている方がポケットの上になるようにおいて下さい。
なるべく、下の方に付けるようにして下さい。
真ん中よりも下の方に。
上はファスナーがあるので、上過ぎたらポケットが使いにくくなるのです。
でも、下の縫い目になるところから1cm〜2cm上にして下さい。
位置が決まったらポケットを付けます。
ミシンで縫います。
ポケットは、結構ほつれやすいので、
2回縫います。
こんな感じです。
次は、その生地を輪にするように縫います。
合わせて、待ち針を打ちます。
ミシンで縫います。
縫ったところで、縫い代をこんな感じで折ってアイロンをかけておきます。
こうすると、出来上がりが綺麗になります。
次に、底の布と周りの布を縫い合わせます。
まず、バッグの側面の縫い合わせ部分と底の布を縫うのに、待ち針を打ちます。
印を付けておいたので、印を合わせて下さい。
その時に気をつけるのは、ポケットの底の方が近い方になっているかを確認することです。
逆になっていたら、、、ギャーですからね。
縫い合わせ部分よりずらせて待ち針を打って、
ミシンが縫いやすいようにします。
ミシンをかけて、印のところまで縫います。
そのあと、ミシンの針だけ残して、ミシンの抑えを外して、
下の底になる布をぐるっと回わして、印同士を合わせて待ち針を打ちます。
お互いの線を合わせるように、真ん中辺りにも待ち針を打ちます。
ミシンをかけやすいように待ち針をずらして打ち直し、
ミシンをかけます。
印まで縫い終わったら、
また針だけ残して抑えを外して、
底の布をぐるっと回わして
同じ様に待ち針を打って、
ミシンをかけます。
また、針だけ残して抑えを外して
ぐるっと回わして、
縫い始めのところと線を合わせて、
待ち針を打って、ミシンで縫います。
綺麗に縫い終わったと思います。
もし、頑丈に縫いたいと思ったら2度縫いをして下さい。
でも、底になる部分なので、そこまでは必要は無いと思います。
広げたらこんな感じになります。
次にバッグの上の部分を作ります。
横が34cmの生地に35㎝のファスナーを使いました。
なので、1㎝だけファスナーの方が長いので、生地の印よりはみ出してしまいますが、
気にせず作って下さい。何とかなります。
最初にバッグの上の部分の裏側になる方からファスナーに縫い付けていきます。
その前に、バッグの上の部分になる
4つの生地を片一方だけ線に沿って中裏になる様に
アイロンをかけておきます。
折った方の生地の側をファスナーにのせて、
いつもファスナーが左になって、右が布になる様な感じでミシンをかけます。
最初の重なる位置を決めたら、待ち針は打たなくても大丈夫です。
ファスナーが真ん中になるようにしてください。
最初の部分は、返し縫いをし頑丈にして、
ミシンの抑えの左端ところをファスナーの右端の部分に合わせて、
そのまま縫い進めます。
なるべくギリギリで縫っていってください。
ファスナーのチャック部分が邪魔になってそのままでは縫いにくいので、(そのまま縫ったら曲がります。)
針を残した状態にして、抑えを外します。
それからファスナーを閉めます。
閉めてミシンの縫い終わった方まで閉じます。
ファスナーを閉めにくい場合は、ゆっくりとずらしていくとうまくいきます。
こんな感じになったら最後まで、同じ要領で縫います。
縫い始めと縫い終わりは、何度も返し縫いをしておく方が安心です。
片一方が終わったら、反対の方も同じ要領で縫います。
気をつける事は、端の布の長さを同じにして縫い始める事です。
反対を縫う時は、チャックのお尻から縫わなくてはならないので、長さが変わってくることがあります。互い違いに短かったり長かったりと言うように。
同じ長さを残して縫い始めたら、最後が短くなりそうだったら、布を引っ張りながら縫い進めるとうまくいきます。
ファスナーの始まりのところは、こんな風にしてギリギリを布の中に入れ込むようにして縫い始めたり、縫い終えたりしたら、結構綺麗に始末出来ます。
裏の方が縫えました。
次に表になる方を縫っていきます。
それも全く同じ要領で縫っていって下さい。
気をつける事は、布を合わせて同じところから縫うようにすることです。
バッグの上のファスナー部分が出来ました。
それを周囲と底の縫い付けた布に縫い付けます。
底を縫い付けた要領で縫い付けていくのですが、ファスナー部分は、きっちりと上の生地と下の生地の線があって無いと思います。
私はいつもきっちり合わないので、
片方の線を目印にそこと周囲の線と合わせて塗っていく方法を取っています。
縫い終わったら、こんな感じになります。
5 バッグに取り付ける
バッグに内袋を入れ込んで、まず底の周辺に木工用ボンドを塗り、布を広げて貼り合わせておきます。
上は、最初ファスナーの中心部をきちんと決めるように洗濯バサミで状態を見ておきます。
私が使っている木工用ボンドは、百均でも売っている、速乾性のものです。
ヘラは、クラフトバンドの12本の切れ端を使います。
位置が決まったら、側面に木工用ボンドを塗っておいて
きっちりと布を付けていって洗濯バサミで止めてくっつけます。
反対側も同じ様にくっつけます。
ファスナー部分は、なるべくきっちりとくっつける必要があるので、丁寧にして下さい。
洗濯バサミを真ん中にも付けます。
次に長いほうにボンドを塗って
真ん中の方から貼っていきます。
たるみが出来るようだったら、端を折りたたんで貼るようにしてください。
反対側もボンドをつけて
真ん中からつけていきます。
結構まめに洗濯バサミで留めるようにしてください。
こんな感じになります。
出来上がりました。
内袋の生地によってずいぶんとバッグの印象も変わってきますね。
6 まとめ
柄の生地を選んだ場合、
ポケットと内袋の柄合わせをしなくてはならないと思われる方は、
結構大変な事になってきますので、
内袋の方を縦柄、ポケットの方を横柄にするとすんなりいく時もあります。
柄合わせは大変なので、なるべくやらない方向に持っていきましょう。
型紙を使って裁断する時にそのことも注意しながらやると失敗はないですよ。
生地がギリギリすぎて、ポケットの生地が取れそうにないときは、
1枚でなくてもこんな感じで2枚で作ることも出来ます。
こういった柄物の生地の場合、どんな風に出来上がりを期待するのかによって
裁断するところが違ってきます。
ポケットもこんな感じで同じように作れます。
1枚で作る方がポケットの手の入り口がすっきりしますが・・・
この生地にすると表の生地を使うか裏の生地を使うかによって印象が変わってきます。
これは、横31.5㎝のところに3㎝のファスナーを使う時のやり方です。
ファスナーが縫えるギリギリの線までこんな風にして縫っておけばきれいに仕上げれます。
この生地では、裏にするか表にするかによってまた印象が変わってきます。
出来上がりです。
皆様も、布遊びしながらファスナー付き内袋を作ってみてくださいね。
(この作り方は自己流なので、参考になるかどうかわかりませんが・・・)